史跡
麒山和尚石像

曽々木海岸の集落はずれに海に向かって立つ大きな石造。地元の人は「麒山(きざん)和尚さまの御像」と呼び親しんでいます。
曽々木海岸の「波の花みち」は、今でこそ「福の穴」「垂水の滝」などで観光客に親しまれ、国道249号線を利用すると、あっという間に通り過ぎますが、今から200年ほど前までは道は無く、岩倉山を通る大きな迂回路か、岸壁の道なき道を危険を承知で行くしかありませんでした。毎年のように遭難者が出、それをうれいた禅僧「麒山和尚」が12年の歳月をかけて、村人らと共に岩盤をきざみ、現在の波の花みち遊歩道の前進となる、小さな道を開きました。毎年5月11日はその功績をご供養する「麒山祭(きざん)祭」行なわれます。


麒山和尚石像
位置図