それはまだ、キスが接吻と呼ばれていた時代。
映画の公開で日本中にその名を知られ、このトンネルは今日に至るまで、ここを訪れた幾万もの恋人たちの願いを叶えてきたのです。
このトンネルにまつわるストーリー(映画)
アユコは、姉に頼まれた日記を届けにカツミのもとを訪れた。
彼女は戦争で別れ別れになったカツミの恋人アオイの妹であった。
アユコへの思慕にかられ、彼女の住む能登を訪れるカツミ。
しかしアユコは父の命令で実業家との結婚の矢先にあった。
冷く追返され、ひとり曽々木海岸を歩くカツミ。
その時、黄昏のトンネルの中で思いがけずアユコに出逢い、二人はひしと抱き合う・・・。
が、その二人の姿を故郷に来ていた元の恋人アオイが見ていた・・・・・・続きは現地で聞いてね。
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■ 他にもあるよ、奥能登曽々木のパワーゾーン |

輪島市曽々木ポケットパークから、東へ200mの遊歩道には、
奥行き70m、開口幅約20mで奥に不動明王が鎮座する、福がある洞窟「福が穴」、
通れば恋を叶えるという「接吻トンネル」、トンネルを抜けて佇めば、幸せを予感させるプライベート空間「ハッピーゾーン」があります。
また、背後にそびえる岩倉山の山道を30分ほど登ると日本海を一望できる標高170m付近に、自然神が彫ったといわれ、子宝を恵むといわれる「千体地蔵」があります。
さらに、この岩倉山には海から上がった千手観音を奉る古刹霊場の岩倉寺があります。
この、神仏の力が集結する岩倉山一帯は、奥能登のパワーゾーンとして注目を集めています。
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■ 福がある「福が穴」と「岩窟不動」 |

日本海に向かって大きく口を開けた「福が穴」(奥行き約70m、開口幅約20m)は、その昔、修験道の祖といわれた役小角(*えんのおづの)が修行したという伝承があります。
後の世にも、修験者がたびたび洞窟に篭もって護摩を焚き、人々の幸せのために仏像を彫り、修行されたところです。
現在でも、宇宙に浮遊する威力や母なる海の生命力が波涛音(ハトウオン)となって、この「福が穴」に絶え間なくそそぎ(曽々木)込み、奥に鎮座する不動明王(岩窟不動)が、収束した「気」を、人々の願いを叶えるために解き放っていると言われています。 |
* 役小角:吉野の金峰山や大峰を開いて修道苦行をし、仏教を好み呪術を善くしたといわれる奈良時代の修験道の祖 |
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